現代の武士(もののふ)もののふ)の道。
日本は古のむかしから朝廷、武士、農民、商人、神社仏閣等神仏に仕える身という区分で生
きてきた。
その中で唯一消えてしまったのが武士の世。
現在に敢えて例えるなら自衛隊、警察官、消防士、海上保安官かと思う。
しかし、現在の武士の仕事をしている人達の心根の中に武士道はあるだろうか?
守るべき者の為に死ぬ覚悟があるか、腹を切る覚悟があるか?
僕は少なくても現職の頃には、いつ死んでも良いと覚悟しながら職務にあたっていた。
相勤や民間人を守る為なら部下を守る為なら正義を守る為なら死んでも良いと覚悟してた。
それは僕は我が家系を知る前の話し。
心無い他の係の連中からは常に拳銃を携帯し、しかも他の連中が持ち歩く殆ど1発では殺傷
力の無いニューナンブの拳銃。
だけど僕は同じ課のSITが使ってた自動拳銃のベレッタM92Fを持ってた。
拳銃マニアと噂されていたけどお構いなしに常に携帯していた。
通常は上層部からの携帯命令が出ないと持ち歩けないけど僕の場合は一課長も係長も黙認し
ていたし、そのお陰で立て籠もりにより民間人に危害が及びそうな場面で約にたった。
地下での拳銃の練習に飽き足らずSITの訓練にも入れて貰えたのか確実に命中させる事が
功を奏した。拳銃操作上級、緊急走行上級。SPなんて絶対に嫌だから柔道と剣道は初段位
しか取る気は無かった。
その代わり実践的な極真会館で空手の修業をして初段位を得れたけど組手では2段位の連中
からも勝てていたから受ければ2段位は楽勝で取れたと思ってる。
その方が身体を被疑者に着けて刺される可能性のある柔道じゃ被疑者を押さえ付ける時しか
役に立たないからヤル気が無かった。仕方が無いからしたけど僕が真剣に取り組んだのは実
績的な拳銃操作と極真空手、緊急走行の全てで上級と認定される事。
死ぬ覚悟、殉職したら慰霊堂に入れるんだと思ったら何も死ぬ事が怖いと思った事など1度
も無い。
僕にとってはそれが武士の生き方だったのだろう。
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