魂は永遠なんだ。

死んだ事が無い人は死の世界が未知の世界だから怖がったり不安だろうね。

僕は1度死んだ。


正確に言うと致死性心室細動で1時間以上の自立呼吸も心臓も止まったままでした。

私立恵比寿中学の子が死んだ奴と同じだ。

だけど僕にとって幸運だったのは事前に狭心症の疑いがあるという事で心臓の冠動脈の

検査をして異常は無かったけど念の為とニトロを処方されてて枕元に置いてた。

1錠舐めても駄目で2錠目を舐めようと思ったけどベッドの淵に落としてしまい目が霞み

見えなくて探すのを諦めて隣の部屋にあるスマホを取りに行った。

目が霞んで119番通報の番号を押すのもやっとだったけど何とか押して向こうが話す事

には答えず一方的に名前、住所、家の電話番号、症状を伝え家に母がいる事を伝えて事切れ

ました。

最初に来た救急隊員の人数では足りず応援要請したりしていたから病院に行くのが遅くなっ

たんだろうけど消防本部に救急車で行きそこからドクターヘリで運ばれたらしいが当然僕は

肉体の意識は無く向こうの世界に逝ってた。

そこは花畑なんて綺麗な所では無く一面深い霧に包まれていて地面は湿った黒土。

そして川なのか湖なのか判らないけど澄んで綺麗で白黒の玉砂利がある水がありました。

僕がそこに入ろうとしたら岸辺に真っ赤なスカートに白いブラウス、白いソックスに黒い靴

を履き髪の長い、そう歳は小学1~2年生位かな?その子が一人立ってた。

僕が「お父さんとお母さんは?」と聞いたら、その子は「パパちゃん、私とママちゃんが死

んでから何も楽しい事無かったでしょ?」と言われた。

僕は婚約者のお腹の中で一緒に死んだ娘だと直ぐに判り抱きしめ何度も「守ってあげれなく

て御免な」と謝った。

だけど何故か水の中に入り行かないといけないと思い娘を離して水の中に入りました。

身体の痛みは全く消えてて不安も恐れも無い心が穏やかで爽やかな世界。

水は程よく冷たく心地よい。

深い霧の中を歩いて行ったら突然人影が現れ中央に死んだ親父、親父の右に2歳年上で病気

で死んだ従姉、先日死んだ叔母の連れの叔父、そして左側には弟の嫁の義妹、そして婚約者

が立っていた。

僕は婚約者を抱きしめ娘と同じ様に謝った。

そしたら婚約者が抱きしめてる耳元で小さな声で「まだ早いよ。帰って」って言った。

その後に親父から「ここはお前の来る所じゃ無い帰れ!!」と怒鳴られて、次の瞬間には何

かの隣を飛んでいた。

後で考えたらあれは僕の肉体を運んでいるドクターヘリだった。

その隣を一緒に飛んでいる僕の顔に時々雲がフワッフワッと当たり気持ちが良かった。

次に母がヘリの中で「親より先に逝く馬鹿がいるか!!」と怒鳴った声が聞こえてまた意識

が消えた。

肉体の意識が戻った時に見えたのは救急救命室の蛍光灯の光で眩しく思った。

そして失禁していたのが気持ち悪くて着替えたいと言った。

医者は、意識が戻ってもまた死ぬかもしれないと何度も家族に言ってたらしい。

事実、その後、何度も発作が起きてはミオコールスプレーを口の中に吹きかけられ注射も何

度かされたし点滴も繋がれていたし酸素マスクも付けられていた。

だけど僕は救急救命室の人の手を借りたけど自力で歩いてトイレに行きオシッコをして病衣

を借りて着替えたんだ。そこにいた皆が驚いていたね。

理由は後から判ったけど僕はそもそも生きていた事が蘇生したこと自体が不思議だったん

だ。医学の常識を超えていたんだ。

僕はドクターヘリで死亡診断書を書いて貰う為に病院に向かっていた様なもの。

ドクターヘリの中にいた医者と看護師がした事は心電図の電極を付けようとして間違えてや

り直しただけだった。一応医療行為をしてないとお金が取れないから。

だから話す医者全員が奇跡だと言う。僕もそう思う。医学の常識をかなり超えていたのだか

らね。

だけど何も事態を飲み込めてない僕は脳天気にな事にその夜の「笑点」や「真田丸」の心配

をしてICUの看護師さんに「ここでTVは観れますか?」等と聞き実際に観たし、その日

が東京都知事選挙の開票である事を知らず毎回BSで1回、地デジで1回観てた「真田丸」

の地デジの放送時間が都知事選挙の開票速報で時間が変わっている事も知らず見損なった。

だけど都知事が小池氏になり前のセコイ都知事が雇い主で無くなった同僚の為に喜んだ。


僕が生きていたのは多分、婚約者と娘の強い気持ちというか魂が僕の魂をどうしても肉体に

戻したかったのだろと思う。蘇生したばかりの時は妙に寒かった。

多分、僕の肉体は死後硬直が始まり掛けていたのかもしれない。

それから僕は身近で亡くなった人と話せる様になりました。

姿は見えないけど声は聞こえる。

だから叔母とも色々と話したし今は従姉の傍から離れず従姉を守っている叔母だけど時々

母にも逢いに来てくれてウグイス鳴き声とかで母に合図しているし僕の所にも来て話してる

でも何故、婚約者や娘や親父と話せないのかと叔母に聞いたら向こうの世界で僕と会話して

しまったから、生きている僕とはもう話せないんだそうだ。

でも僕が本当に死ねば話せるし逢えると叔母は言った。

向こうで婚約者、娘、義妹、親父、叔父達、叔母達、従姉、従姉の自殺した旦那さんと

仲良くしているとか・・・・。

いつの日か母も僕も仲間入り出来る。

肉体は滅ぶけど魂は永遠なんだ。

何も怖がる事は無い。悲しむ事も無い。いつか必ずまた逢えるから。


幸せは私の中に、そしてあなたの中に。

徒然なる日々を書き綴りたい。病魔に襲われ今や再起不可能な身体になったけど心だけは何所にでも飛んでいける。

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